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中国発環境破壊・その2

070711_105501 猛毒食品、毒入りペットフーズ問題のその後
 中国はどこまで事態を改善できたのか

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中国の食品安全を管理する「国家品質監督検査検疫総局」は、食品の安全性に問題がある42社に輸出禁止などの措置を取った(その後、55社に拡大)。
このなかには日本向けのウナギのかば焼きを製造していた企業も含まれ、うち33社が輸出禁止とされた。米国向け17社、日本向けは11社。
とくに日本向けは鰻のほか、蟹の冷凍食品(大腸菌が検出された)、ホタテの加工食品、乾燥梨(二酸化硫黄が残留)。
一部業者は自主的に回収。この結果、業績が赤字転落の会社がこれから出てくるだろう。

 とくに豚肉の価格が急騰しはじめた。
インフレが顕著になった事態を中国共産党はことのほか恐れている。理由は物価暴騰が、庶民の怒りを誘い、暴動に発展する可能性が一番たかいからだ。

 ▼大量のブタが死んでいた

5月に広東省で大量のブタが死んだという報道が初めてされた。
噂はその以前からしばしば伝えられていた。

筆者は五月にも北京にいたが、インフレ再燃にすこし驚いた。

四月頃から広東省雲浮市で高熱で死んだブタが300頭。これは「ブタ繁殖呼吸器障症候群」(PRRS)に依るものとされた。
ところが死亡が急増し、ブタ連鎖球菌の疑惑が浮上、しかも養豚業者が死体を川に捨てたりしたため感染が拡がった。
香港の「リンゴ日報」(5月7日)は「当該地区では80%のブタが怪死している」と報じた。

豚肉が急騰したために材料の誤魔化しが横行し、段ボール入りの肉まん、餃子も7月には暴露された。
 欧米では中国産のスナック菓子やら玩具(トーマス)。花火も爆発事故が頻発し、多くが中国製、かくて多くの品目が輸入禁止処分となった。いずれ、この毒入り食品による中国のダメージは巨大な損出となってはね返ってきそうである。
 
 豚肉の価格が本格的に急騰した。
北京市で1キログラム当たりの価格は21元程度。一方、ダンボール片は約0.8元。店主は肉まんを毎日少なくとも2000個販売し、材料代の「節約」によって1000元程度の不当な利益を得ていた。
このニセ肉まんが登場したのは10年前だという。

 専門家は「この肉まんを食べると下痢や吐き気を誘発するだけでなく、最悪の場合は死に至ることもある」と指摘する。
 
さらにCCTVは北京市朝陽区の露天商が段ボール紙の破片を詰めたギョーザを市販した容疑で逮捕されたと報じた。
 段ボールギョーザも肉まん同様にダンボール紙と豚肉を6対4の比率で混ぜて作られていた。

これは、段ボール紙を水酸化ナトリウムに漬け、暗い色に変色させる念の入れよう。肉のにおいの香料まで添加していた。水酸化ナトリウムは強アルカリ性でタンパク質を腐食させる性質があり、手で触れるのも危険な物質だ。
ギョーザ製造業者は同局のインタビューに対し、「豚肉価格が上昇し、採算を取ろうと段ボールを使った」と話した。

その後、あれは「テレビ局のやらせ」という意図的な分析を流して事態の収拾を図ろうとした。
中国は猛毒イメージを消すのに躍起なのだ。
 日本の某テレビが「不二家」問題で、やらせの演出を行い、それがばれた結果、不二家双胴が急速に納まったパターンを真似ようとしたらしい。

 ▼鼠が本能的に逃げ出していた

 中国湖南省の洞庭湖一帯で、湿地帯に住む野ネズミ20億匹が湖の水位上昇を避けようと集落に押し寄せた。
同省岳陽県鹿角鎮政府は、野ネズミの侵入を防ぐため、600万元(9664万円)の巨費を投じ、長さ40キロ、高さ1メートルのセメントの壁を建設することを決めた。

 ネズミ撃退用の「万里の長城」は、野ネズミが越えにくいように壁を滑りやすくし、それでも越えてきた場合は、粘度が高いディーゼル油などを流した溝で野ネズミが身動き一つ取れない状態にする構造。

 一方、広東省の新聞、信息時報は、同省で洞庭湖で捕獲された野ネズミが食用として流通していると報じた。
大量に持ち込まれた野ネズミは1キログラム当たり20元(322円)で取引され、飲食店では野ネズミ料理が40-50元(640-800円)で提供されているという。広州市郊外のレストランでは、「三菜一湯」(料理3種にスープ1種)の「野ネズミ最高級フルコース」の販売を800元(1万2900円)で開始した。

中国湖北省の武漢にある湖で、大量の魚が死んだ。原因は、水質汚染。死んだ魚の量は、計5万キロ以上といわれる。
環境問題が深刻化する中国の大気や水質の汚染が、日本への酸性雨や黄砂、日本海や東シナ海の水質汚染の原因になって被害が広がっている。

▼環境破壊の実態を報道するな! と内部通達

環境汚染が原因と看られる死者は75万人と英国フィナンシャルタイムズが報じた(7月3日付け)。
とくに死亡が密集しているのは西北部だ。
世銀調査でも世界汚染都市20のうち、16が中国の都市である。空気の汚染によって寿命が短くなるのが特徴的、水の汚染で死ぬのも、毎年6000人前後だという。

水質汚染が消化器系に害悪をもたらし、胃ガン、肝臓癌が多い。
これは中国と世銀の共同調査によるもので、三月に内部報告がなされて、140ページほどのペーパーが作成公表される予定だった。あまりの衝撃的数字に、中国が公表に「待った」をかけているという。

 ことほど左様に騒ぎは一向におさまっていない。

 (宮崎正弘氏 8月12日)

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 中国北京市の「ヤラセ段ボール肉饅」、「ヤラセ」がやらせかも知れないとは、中国は奥が深い国です。こうした強引な結論の導き方、世論操作は、共産党にとって都合の悪い事実をもみ消す時に、よく使われるやり方です。

 大量発生した鼠を商売にしてしまうとは、商魂逞しい中国人らしい記事です。

 病死した豚や魚の話は、それをも流通させて、人々の口に入っていることはないかと心配です。

 何があっても、何でもあり、のお国柄故、そこに暮らす人々のストレス、警戒心はかなり高いものでしょう。また、その中で生き抜く術を身に着けていかねばならないことを思うと、日本に生まれてきたことの幸運、有難さを実感します。

 中国で昨年頃より盛んに「大国掘起」が叫ばれていますが、実際に中国が大国として掘起していくには、まだ当分時間がかかりそうです。

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