« 産経新聞が頑張っている | Main | 李登輝前総統、靖国神社を参拝 »

魏京生氏、その後・・・

 中国の民主活動家、魏京生氏は、未だ入管から入国拒否され成田空港に滞留しているという。トランジットの入国では72時間の滞在が可能とされているが、既に3日目を過ぎ、72時間が経過した。持病を持つ魏氏の健康状態も心配される。

 数日前、北朝鮮拉致問題について、「日本は人権を重視する」と演説していた安倍総理の姿がニュースで流されていた。近いうちに魏氏の問題は解決するかと思いきや、予想に反しこの結果である。当の総理は5日にはG8ハイリゲンダム・サミット出席のため、羽田から海外に飛び立った。麻生外務大臣は国内にいるものの、動きは伝わってこない。

 国際政治経済学者・浜田和幸氏は、党代表大会開催を前に、民主運動の英雄・魏京生氏の言論が中国国内の人権擁護運動に影響を与えることを懸念し、日本に圧力をかけている可能性が高いという。(下記記事詳細有り)

 日本は独立した民主国家であり、法治国家である。魏氏入国は事前に東京入管当局が「何ら問題ない」という返答をしており、その後の『観光と休息以外ならビザが必要になる』という理由は明文化された規定もなく、明らかな政治判断だ。一体、日本はいつ中国の支配下になったのか。

 日本が今ここで中国共産党の内政干渉に屈しても良いことはひとつもない。「中国」は強いものには弱く、弱いものにはますます増長するという性格を持っている。中国の内政干渉は益々度を越し、欧米諸国からは日本の人権意識を疑われ馬鹿にされるだろう。一体、安倍総理の掲げている「人権」とは何なのだろうかと言われかねない(側近は安倍氏にこの問題を伝えているのだろうか)。

 また、現在日本にいる中国人民主活動家、親日中国人が、日本は信用ならずと、親日から反日にならないとも限らない。戦前に日本に滞在した中国人留学生が、帰国後反日に転じたという歴史もあるのだから。

(以下、大紀元・6月5日記事転載)

魏京生事件:背後に中共の工作=日本の専門家

【大紀元日本6月5日】魏京生基金会が発表した最新情報によると、日本に入国拒否された有名な中国民主化運動活動家の魏京生氏は、いま依然成田空港に滞留されている。今回の魏京生事件は、日本の大手メディアに報道された後、日本の各界及び海外から広く注目されている。

 魏氏の来日を招聘した中国民主陣線日本支部責任者の林飛氏は5日、成田空港に出向いて関係当局に交渉した。林氏によると、魏氏本人に会えなかったが、電話で連絡が取れた。現在、魏京生氏の健康状況は思わしくなく、グアムに行く計画を放棄せざる得なくなった。さらに、林氏は「とても心配しており、できるだけ早く医者の治療を受けさせてほしい」と魏氏の監視に当たる当局に求めている。事件は今日で3日目に入り、依然解決のめどが見えていない。

 これまで、日本入国管理局から公表された入国拒否の理由は、「観光と休息以外ならビザが必要になる」ということだが、日本で有名な時事政治論説家の浜田和幸氏や日本の人権活動家らは、魏氏の入国を拒否した主な原因が中国側の圧力によるものと考えている。

 日本政府が発表した入国拒否の理由

 日本の入国管理条例によれば、旅行客は日本を経由する際、72時間以内であればビザなしでも滞在許可が得られる。しかし、現在、日本入国管理局から公表された入国拒否の理由は、「観光と休息以外ならビザが必要になる」としている。

 一方、魏京生基金会の発表によると、基金会が日本政府から正式に伝えられた理由は、「魏京生氏は『六・四の集会』(天安門事件記念集会)に参加する予定があるから、入国の目的と一致しない」ということであった。

 魏京生事件に集まる注目

 国際政治経済学者・時事論説家の浜田和幸氏は、この事件に注目している。大紀元記者の取材を受け、浜田氏は「事件が発生してから、各方面に確認したところ、魏氏の日本経由の手続に問題はない。しかも、日本法務省の管轄下の入国管理局からの入国認可を受けている。『観光と休息以外ならビザが必要になる』という理由は、明文化された規定がなく、故に理由にはならない」と指摘した。このことから、浜田氏は、この事件は完全に政治的な判断であると分析した。

 さらに、事件の背景に関して、浜田氏は、次のように分析する。時期は天安門事件18周年にあたり、この敏感な時期に、民主運動の英雄と見られている魏京生氏の言論は中国国内の人権擁護運動に影響を与えることを、中国共産党政権は恐れている。一方、中国共産党の代表大会は間もなく開催される時期で、中国大陸の政治情勢が非常に不安定な状況にあり、中国側が魏氏の日本入国問題に関して日本に圧力をかけている可能性は極めて高いという。

 中国当局を怒らせた李登輝氏の訪日

 浜田氏は、さらに李登輝氏の訪日についても言及した。現在、中日関係はとても微妙な時期であり、台湾前総統の李登輝氏も、ちょうどこの時期に来日し観光訪問している。李登輝氏は訪日中に表彰を受けたり、政界の友達を訪ねて国際情勢を討論したりすると同時に、中国の民主化が早期に実現できるように、日本政府に協力を呼びかけている。このため、中共当局は、李登輝氏の訪日が政治的な目的であると批判している。さらに、日中間に長期に存在しているさまざまな問題があり、この複雑な状況下で、日本政府は日中関係が悪化することを心配し、魏京生氏の問題において、中共当局にある程度妥協した可能性があるという。

 日本にとって二重の損失

 この事件に対する日本の対応に関して、浜田氏は、次のように分析した。日本法務省管轄下の入国管理局は、米国で発行された難民資格の所有者に対して72時間以内の滞在は問題がないと表明しておきながら、6月2日の魏京生氏が入国する当日に、上からの指示で入国を拒否した。「政治の目的」を理由にして入国を拒否するなどという法律は、日本にはない。明らかに政府は中共当局の圧力を受け、お茶を濁して、無理やり理由をつけている。しかし、この理由には法律的な根拠が欠けている。

 さらに、浜田和幸氏は、次のように話す。中共当局から日本の内政に対する干渉は、これが始めてではない。李登輝氏のビザにしても、魏京生氏の入国許可にしても、日本の内政問題である。実際、中国の干渉は、日本の教育部門を含めて、さまざまな分野に及んでいる。今回の事件は、日本に対して非常に深刻な問題を残した。実は、魏京生氏は今度の訪日の際、北朝鮮に拉致された日本人を救援する人権団体の責任者と会談することも予定していた。この意味では、中共当局の圧力により、日本に二重の損失をもたらした。

 日本人権活動家:安倍首相は事情をわかっていない

 人権活動家の安東幹氏は、この事件について、次のように分析している。中国当局からの圧力を受けて、日本の一部の親中共議員は、勝手に決定を下したのではないか。また安倍首相には関係ないだろう。なぜなら、安倍首相と魏氏は共通の自由民主の価値観を持っているからと話した。

 人権活動家・村田春樹氏は、中共のやり方を非難

 人権活動家の村田春樹氏は、事件に対して理解しがたいと表明し、「間違いなく、これは中共当局の陰謀であり、日本外務省はまた妥協してしまった」と指摘した。中国当局の圧力に屈服した日本政府のやり方について、彼は許しがたいと話した。同時に、彼は中国当局の日本に対する内政干渉を厳しく非難した。

 魏京生:魏京生氏は、1950年5月20日北京で生まれ。「中国の民主の父」「中国のマンデラ」と知られ、ノーベル平和賞の候補に何度も挙げられている。現在米国に在住。70年代中国で平和的な民主化活動を行っていたため、1979年に反革命罪に問われ、逮捕された。逮捕前は、北京動物園で技術者として働きながら、同時に北京大学で歴史を学んでいた。逮捕されて以来、延べ18年を獄中で過ごした。魏氏の釈放を求める活動は世界的な規模になり、1997年11月16日、病気療養で仮釈放された。 (大紀元から)

|

« 産経新聞が頑張っている | Main | 李登輝前総統、靖国神社を参拝 »

中国」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 魏京生氏、その後・・・:

« 産経新聞が頑張っている | Main | 李登輝前総統、靖国神社を参拝 »