« ◇外国人から見た靖国問題 中国の野望 | Main | ◇「反日マスコミ」の真実 »

◇陳良宇中央政治局委員の汚職に考える

Eyes0020 先月下旬、中国上海市の元市長であり、中央政治局委員兼上海市党委員会書記・陳良宇が、"深刻な規律違反"を犯したとして、上海でのポストをはずされ、政治局員の停職処分を受けた。新華社通信によると、党政治局は社会保険基金の使用において陳が「規則に違反」し、「合法ではない企業の経営者のために便宜を図り、自分の周辺の人物が規律と法を犯す重大行為があったのをかばった」と非難している。不正流用されたのは、上海の年金基金、総額12億5000万ドルのうち、約32億人民元(約4億ドル)。投機的な不動産購入や不正に投資されたという。

 党大会前哨戦の中央委員会総会(六中全会)を前に上海閥ホープ・陳良宇が解任されたことは、胡錦濤指導部が来秋開かれる第17回党大会において、江沢民率いる上海閥に対抗し権力確立に向けた動きではと日本で報じられたが、今回の六中全会では人事は見送られた模様。陳良宇は書記解任時に資格停止になった政治局員から解任されなかった。
 陳良宇の汚職事件は、かつて陳希同北京市党委書記兼党政治局員を同じく汚職で解任、16年の実刑処分となったことを彷彿とさせる。11年前、江沢民を中心とする上海閥が、天安門事件で功績を挙げ、トウ小平の信頼厚かった陳書記を失脚に追い込んだといわれている。
 
 しかし、中共政権において党幹部の汚職は日常茶飯事。一説には、汚職幹部は庶民より情報を得る機会に恵まれているため、一早く中共政権崩壊の可能性に気づき、あらゆる手段を駆使して大金を溜め込み、海外に逃亡する者が多いという。「中華人民共和国商務部国際貿易経済合作研究院」の報告書によると、1978年改革開放以来2001年迄、海外逃亡した汚職幹部は、処長クラス以上で約4千人、持ち去った国有資金は500億ドルに達するという。何と驚異的な数字であることか。ざっくり言って、一人当たり約15億円の公金を持ち逃げしていることになる。
 
 ここでちょっと余談。中国でこんな笑い話がある。

 党中央幹部 甲: 「こんなに官僚が海外に逃げ出してしまっては、党崩壊の危機の時には我々はどうなるのだ!」

 同幹部 乙: 「大丈夫。我々には日本に外務省という忠実な部下がいる!」

 なんとも日本人にとっては笑えない話。
 先日も安倍首相の訪中において、温家宝首相主催の晩餐会の直前に、外務省高官が「中国側の意向」として、安倍首相の挨拶内容修正を求めてきたという。
 「なぜ私の挨拶の内容を中国側が知っているんだ?」。首相の問いに高官は押し黙った。
 「こちらは温首相の挨拶を把握しているのか?」高官は口をつぐんだまま。
 「それでは挨拶はできないな…」。首相の一言に高官らは狼狽したが、首相は頑として譲らず、挨拶はキャンセルされたという。

 安倍首相の毅然とした姿勢に拍手喝采だが、外務省チャイナスクールの「忠誠」振りには憤るばかりだ!

|

« ◇外国人から見た靖国問題 中国の野望 | Main | ◇「反日マスコミ」の真実 »

中国」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference ◇陳良宇中央政治局委員の汚職に考える:

« ◇外国人から見た靖国問題 中国の野望 | Main | ◇「反日マスコミ」の真実 »