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◇誤解してはいけない、「女性天皇」と「女系天皇」

 昨年12月1日、「皇室典範改正準備室」が内閣官房に設置され、「有識者会議」(座長・吉川弘之元東大学長)が11月末にまとめた報告書を踏襲して「女性天皇」と「女系天皇」を認めるための皇室典範「改正」案策定に着手しました。

 これだけ女性が社会進出している時代だから、当然「女性天皇」があって然るべき、そう感じる人が多いのではないでしょうか?

 しかし、この「女性天皇」と「女系天皇」は大きく意味が違うのです。私自身も混同していましたので、同じような方がいらっしゃるのではと(私だけかも?)、ここに少し整理してみたいと思います。

 日本史において、これまでも8名10代の「女性天皇」が存在しました。近くは江戸時代に2名の「女性天皇」が即位されました。これは前例もあることですから、特に今更云々されるべきことではないでしょう。愛子さまが即位されれば「女性天皇」となります。
 
 が、問題は「女系天皇」なのです。

 皇紀元年に神武天皇が即位されてから、125代の天皇は全て「男系天皇」です。
 「女性天皇」が即位され、その後にお子様を設け、そのお子様が即位することが「女系天皇」の意味です。皇室の歴史において、かつてこのようなことは一度もありません。
 「皇室典範改正準備室」が言っているのは、それを「女系でもよし」と、2666年続いてきた世界に一つも類を見ない日本固有の伝統を、この際変えてしまおう、ということなのです。

 愛子さまが即位されて、もしかして「鈴木某」なる男性と結婚したとして、そのお子様が女の子でも男の子でも、第一子が即位継承者になり、また女の子が長子で即位してまた「田中某」と結婚してまた女の子が・・・となると、いつかは私と大して変わらない一般の人に限りなく近い人が「天皇」として皇室を継承して即位していくという事態が起きかねないのです。これでは「なぜ、天皇が私でなくあなたなの?」ということになりかねません。
 こうしたことを避けるためにも、皇室は「女性天皇」が即位することはあっても、「その血」を重んじ「男系天皇」をとり努力してきたのです。

 しかし、「皇室典範に関する有識者(?)会議」の殆どは皇室には縁も所縁もない、全くの「素人集団」で、2666年の伝統を、たったの10ヶ月やそこらの論議で、「女系天皇」を認める最終報告書を提出したのです。

 三笠宮寛仁殿下が異論を唱えましたが、吉川座長は「どうということはない」と一蹴したそうです。
 吉川座長の専門はロボット工学で、皇室の伝統や日本の歴史すらも知らないと見えます。何たる不遜な態度でしょうか!

 更に、文芸春秋二月号に、三笠宮殿下が櫻井よしこさんのインタビューに答えるという形で「天皇さま その血の重み」という記事が掲載されていますが、その中で櫻井よしこさんが、拙速な議論に対して異議を唱える勢力に対し、「これは陛下のご意思です」と反対論を封じ込めようとする動きがると論じているのですが、三笠宮殿下も、「陛下はそういうことをおっしゃる立場にありませんし、なにより非常に真面目なご性格からしても、そのような不規則発言をなさることはあり得ないでしょう」と答えておられました。
 そして最後にこう結ばれました。

 「愛子さまが即位されるにしても、それまで少なく見積もっても30年から40年はあるわけです。その間にこれまで皇統を維持するために先人たちがどのような方策をとってきたのかの事実をよく考え、さまざまな選択肢があることを認識した上で、ものごとを決めてほしいということです。それでも国民の大多数が女系天皇でいいと言うのでしたら、そこで大転換すればいいのであって、今すぐ決めるという必要はありません。そして、ほかになし得る方法があるのなら、まず、そちらをやってみて、それでも打つ手がなくなった時に初めて変更を認めるやり方のほうが、よりよいのではないかと考えています。」

 本当に、戦後GHQですら手をつけなかった皇室を、何故今日本人自らの手で「改正」を急ぐのか、不思議でなりません。
 政府は国民に広く正しい解釈が普遍していない中、「女系容認」の皇室典範「改正」案を、3月の国会に提出する予定でいます。
 皇位継承に関する意見先は下記の通りです。
 日本が日本でなくならないために、お気持ちある方はご意見を送ってください。宜しくお願い致します。

○首相官邸
 http://www.kantei.go.jp
 電話:03-3581-0101(内線85144)
 FAX:03-3581-3883

○内閣官房内閣総務官室
 〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1
 電話:03-5253-2111(内線85144)
 FAX:03-3581-8940

関連記事:櫻井よしこさんブログ「特別レポート」「 小泉首相の無関心が招いた『女帝論議』の誤り 」

関連情報:有識者会議
       天皇家の万世一系(男系)による皇位継承という伝統を守ろう!

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