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◇「日中開戦」前夜!?

MIL89044 一ヶ月ほど前から、職場の中国人の間でひそひそと何やら噂話が始まった。
 また、いつもの他愛ないことだろうと最初はあまり気にも止めていなかったが、「・・・戦争になったら」「アメリカと・・・」「日本にはいられないよね・・・」と、何やらただ事ではなさそうな様子。
 よく聞くと「アメリカと中国が戦争する」「そんな可能性がなくもないらしい」ということ。そして更によくよく聞くと、実は「日本」とも「中国」は戦争をするかも知れないという話らしい。
 まだ早急にどうこうという緊迫した感じではないが、「財産を処分してどこの国に行くか」というところまではある程度シュミレーションしている様子で、根拠がない話ではないらしい。
  
 彼らは元々北京、共産党には不信感を持っている人達。
 加えて、「中国人は日本に対して昔の戦争の報復はしたいという意識は持っている。」とさらりと言ってものける。
 「共産党なら何をするかわからない」という意識と、「日本とだったら中国は戦争も止むを得ない」という意識が根底にあるよう。

 現実性はいかばかりか、全く根拠のないことでもない。加えて、自分達のことは棚に上げ、反日プロパガンダに則り「日本人なら報復しても」という意識が、日本に長く住み日本を知っている中国人の中にも根深くあるという現実。自分の平和ボケと、隔たる厚い壁に悶々と過ごすこと、幾日か。

 そして今日、「週刊新潮」の中に、「中国から聞こえた年内 『日中軍事衝突』!」という見出しを見つけてぎょっとした。
 しかし、よくよく読むと何とも肩透かしの記事。(「週刊新潮」9月15日号、P34)

 <中日両国は年内に開戦するかもしれない>

 「これは、8月中旬に唐淳風という中国商務部の役人が香港メディアの取材に答えたものです。”郵政改革が頓挫(参院で否決)した結果、国内問題を国際問題に摩り替えて票を集めている。中日間の紛争を挑発するに違いない”と分析した上での発言。要は、内政で行き詰った小泉首相が、日本国民の視線を外交に逸らすために、日中軍事衝突の気運を煽るだろうというのです」(北京特派員)

 中国が国内問題から目を逸らすために日本を使っているという中国的発想がそのまま反映されている何とも中国らしいお役人の発言。
 しかし、それに対する日本の外務省関係者の発言にわが目を疑った。

 「そもそもこの発言は中国国内向けのものだから、見当違いでも当然なんです」

 「一つには、唐氏が属する商務部内の問題がある。貿易担当部門であるため、とりわけ日本との良好な関係を保っています。日頃から、商務部は日本寄りと批判を浴びがちなので、そうではないという姿勢を国民に示す必要があった」

 「胡錦涛は隣国との関係改善を進めています。8月下旬にはロシアと合同軍事演習を行うなど、良好な関係を築きつつある。しかし、日本との間は、一向に良くなる兆しが見えない。胡錦涛はもちろん中国国民もかなり苛立っている 

 この人本当に外務省?台湾問題とか知ってるの!?
 そして新潮編集者の結びは、以下のようなもの。

 「その不満のガス抜きをするために行われた発言なのだという。どうやら、相手にするだけ損のようだ」

 外務省関係者の平和ボケ発言にも呆れるが、編集者の結びも「本当に新潮か?」と信じられない感がある。

 中国が日本との関係を良くしたいと思っているなんて、この間の靖国参拝、海底ガス田、歴史教科書をめぐる問題についての中国の対応からは、微塵も感じる事ができない。というより、やたらに挑発をかけている。

 それの最たるものは、先月18日から25日にかけて行われた中国とロシアとの陸海空三軍合同軍事演習だ。この演習の最重要部分の山東半島での演習は、言うまでも無く台湾征圧を想定し、台湾の延長戦上には間違いなく日本も射程に入っている。

 中国はこの演習によって、日米が平和的に台湾問題を解決するという姿勢に対し、ロシアも巻き込んで軍事力を見せつけ、日米両国に対して「いつでもやれますよ」と宣言をしたに等しいもの。
 だから日本にいる職場の中国人も「日米:中国の戦争」と敏感に反応したのだ。
 自分自身の平和ボケにも自己嫌悪だが、日本の外交国益を担う外務省のお役人の作為的かとも思える「見当違い」には怒りを超えて背筋の寒い思いすら覚える。

 私は以前は日本の軍事力増強には消極的立場だった。
 それは中国が今のような力を備えていなかったからだ。
 しかし、今、中国は確実に軍事大国への道をひた走っている。中国がかつて反対を唱えていた「覇権主義」「帝国主義」に、今は中国自身が変貌を遂げている。
 
 日本は今非常に危ういミリタリーバランスの中にあるのだと知らなければならない。
 改めて無知無自覚な自分が恥ずかしい。これが中国ならば女性も子供も自国防衛の自覚くらいは持っている。

 このままだと日本はしてやられるかも知れない。
 選挙で郵政だの何だのと言っている間に、人権擁護法案廃案、国益国防の問題が後回しにされ、拠るべく国がなくなるかも知れない。

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