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February 2005

◇春節の中国にて

ct-2005-2a久し振りの中国、大連、北京に行ってきました。
中国の首都と、東北地方の中都市・大連。
率直な感想、「今は兎も角、中国の未来は明るい。」

中国は今、過渡期ということなのだろうか。
北京、上海のような大都市はいざ知らず、正直なところ地方都市・大連にはがっかりした。
もう20年近く前にもなろうか、かつて訪れた時はもっと素朴で日本に対する感情も悪くはなかった。
今は・・・。
治安は良いとは言えず、日本人と見れはまずお金儲けの対象に見られる。
昔から日本語学習熱が高く、比較的親日的雰囲気のあった大連でも、今は反日感情は否めない。
治安は大都市よりも寧ろ悪く、地元の人間もスリが多いので少し小金を持った人間はバスよりタクシーに乗ることを選ぶ。
買い物の料金交渉も地元の言葉を話せなければ、まずボラれる。
地元の人間も時に騙される。
私の中で、海辺の清潔感ある港町・大連のイメージは一変してしまった。

それに比しまだ大都市は整然とした感じがあり救われる。
それでも行くところに行けばそれなりに危ないところはあるのだろうが、昼間普通の行動をしている分にはほぼ危険は感じない。
若者でも年収10万元を越す富裕者層が増え、表情には余裕が感じられる。
街で売られているものも質も値段も高い。
7,8年前に訪れた時は、物乞いに閉口し、地方から出てきたと思われる少女達が地下鉄駅などでたむろしている光景を見て何とも言えない気持ちになったが、そうした光景は今回は眼にしなかった。

人々の表情は明るい。
より良い生活を求め、前向きである。
成功者はとてつもない富と財を手に入れ、億万長者も少なくはない。
しかし、お金儲けに熱心な一方、人々は騙されまいと常に緊張している。
何でもありの気風の中、いつ騙されるか、騙されまいと、精神的緊張に心は休まる時がない。
この国ではかつてのような強力な「哲学」は、ない。
急激な社会の変化に対応するだけの「哲学」が、今の中国にはない。

向上心強い人々が金儲けに自己実現の道を見出すのは至極自然な流れだ。
お金儲けという行為だけをとっても別に悪いことではない。
しかし人はそれだけに満足するものでもない。
成功し、ひととおりの満足、幸福を手に入れた人々が次に求め、目指すのは何か。

その時こそ、中国が真の一大文明国として登場してくる時だと私は思う。

兎角中国についてネガティブな評価が多く、私自身、中国に怒ることが多い。
が、今回の訪中で中国の未来に対するある種の安心感を得ることができ、あながち悲観することもないと思えるようになった。

しかし、とは言え、まだまだ気は抜けない。

反日プロパガンダ然り、海底油田の件も然り、日本は言うべきことはきちんと言うべきだ。
日本人としての「誇り」を取り戻そう。
自国に誇りをもてない民族は他の誇りも理解できない。
真に互いを理解しあう為にも、日本人は中国に対し卑屈になることはやめよう。
自国に誇りをもてない民族を、中国人は決して尊重することはない。


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